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SPARK!

メーカージャンル発売時期対象年齢
Cat's Pro
純情学園アドベンチャー
1999年12月
18歳以上

 このSPARK!というゲームを一言で表すと『ポップ』

 音楽もゲームの雰囲気に合せてポップなノリの曲が多くなっています。
 まあ、弾けてること弾けてること。ノリだけでもバッチリです。
 さらに、もう一つの特徴があり、曲はオープニングを含めて全部で11曲あるのですが、その中の約半分はオープニングの「SPARK!」のメロディーのバリエーションになっているのです。
 こういう同じモチーフを様々に加工してBGMにしているゲームは、「ときめきメモリアル2」など、たまに見掛けますが、元が同じメロディーだけあって、全体的に統一感があります。
 それに、なによりわたしは、この手の一つのメロディーをいろいろな角度からいじくった曲が大好きなんです。

 それでは、まずはオープニングの「SPARK!」です。
 この曲は冒頭のストリングが駆け上がっていくところに曲の性格の全てが凝縮されています。
 一気に登りつめる高揚感は、まさしく題名通りSPARK!といった雰囲気で、閃光のような鋭い輝きがあります。
 ただ、曲の頭でいきなり盛り上がりがあるため、その部分から歌が入る部分までのつなぎの部分が相対的にちょっと弱いようなイメージを受けます。
 また、この部分は長さ的にもどうも中途半端な感じがします。節としては、もうちょっと長いか短いのかの方がしっくりくると思うのですが……
 歌自体は……まあ、上手くはないですよね(汗) 決して下手というわけではないのですが……
 しかし、そのちょっと鼻にかかったような歌い方が、かえって曲に良くマッチしています。
 また、オープニング画像は、たぶん当時(1999年)はまだそれほどコンピュータ自体に動画を処理するだけの能力が無かったためでしょうか、現在のソフトに比べると遥かに動きが少なく、ほとんど静止画を動かしてアニメーション風にしているのですが、その少ない動きからでもポップな雰囲気はよく伝わってきます。
 中でも「Woo…SPARK!」と歌う部分は印象に強く残りました。
 なんだか、CMによくあるコーラのプルトップをプシュっと開けた瞬間を連想させるほどの爽やかさで、思わず「スキッと爽やか」というキャッチフレーズをつけたくなってくるほどです。

 オープニング以外のBGMは全部で10曲あるのですが、その中で「天気は上々」「アイアイ傘」「驚愕電撃」「想い、届いたり届かなかったり」「おやすみベイベー」「明日になればまた会えるよ」の6曲が、オープニングの「SPARK!」のメロディーをモチーフにしています。

 その中で、日常のシーンで流れる「天気は上々」「アイアイ傘」は、主人公のテンションの高さによって入れ替わるそうなのですが、タイトル通り、いかにも「晴れ!」「雨…」というイメージが湧いてくる曲です。
 特に「アイアイ傘」の方は、梅雨っていうイメージですね。
 気温はあったかいんだけど、ひたすらシトシト降っているという雰囲気がします。

 「驚愕電撃」は、早い話が「ワンダーミッチィ」のテーマ(笑)
 前奏部分なんか、いかにも「ヒロイン登場!」という感じでカッコイイのですが、曲全体では実はノリは完全にコメディってところが、いかにも「アルバイト正義の味方 ワンダーミッチィ」らしくて良いですな〜

 「想い、届いたり届かなかったり」はHシーンの曲です。ですので、曲調もそういうすぃ〜とな感じが強いのですが……なぜか淋しげな雰囲気の最も強い曲だったりもします。

 「おやすみベイベー」は、メニュー画面の曲です。ゲーム自体は明るいのにこの曲の雰囲気はちょっと淋しげです。メニュー画面といえばタイトル画面に次ぐゲームの顔なのに少ししんみりとした曲を持ってくるところがなかなか面白いのですが、実はこの雰囲気、前作の「微熱情熱」と次の作品の「青い鳥」のタイトル画面で使われている曲の雰囲気と共通しているのです。
 意外なところでシリーズの共通点を持たせています。
 そういえば、オルゴール風の音色を使っているところまで良く似ています。

 「明日になればまた会えるよ」は、主に夢のシーンで使われています。
 夢のシーンで使われる曲は、この曲と「月面行進曲」「夜行列車」の3曲がメインで使われているのですが、その3曲の中ではこの曲が、もっともしっとりとしたシーンに使われています。

 さて、ここからはオープニングの「SPARK!」のメロディーをモチーフにしている曲以外の曲になってきますが、先ほど話に出てきた「月面行進曲」「夜行列車」は、夢の中で主に使われている……まあ、いわば不条理を象徴する曲ですね。
 中でも「夜行列車」の方が、よりミステリアスで、不思議度の高い場面で使われているのに対して、「月面行進曲」の方は、よりコメディタッチの場面でと上手く使い分けられています。

 「どこまでも道は続くし無ければ造る」は、ゲームを始めたときのド頭、タイトルロゴの部分で流れる曲です。
 普通タイトルロゴの部分で流れる曲というのは、統一感を出すためにブランドで決まった曲がある場合が多いのですが、なぜか前作の「微熱情熱」のタイトルロゴの曲と異なっています。(それ以前の作品は、さすがに持っていないのでどうだったかわかりませんが……) しかも前回は「キャッツプロ!」という音声が入っていたのに、今回はそれも無くなっています。なんででしょう?
第一、この次の「青い鳥」に至っては、ブランド名すら変わってしまったので、もちろん音楽は別のものに……というか、効果音だけになっています(汗)

 さて、最後に紹介するのは「萌し2 夢の残照」ですが、この曲が出てくるのは、ゲーム全体を通じてたった一箇所しかありません。
 それは、「び」の夢……「微熱情熱」の夢の中だけです。
 そう、早い話が、この曲だけは「SPARK!」のために作曲された曲ではなく、前作「微熱情熱」の曲の一つなのです。
 そしてまた、上記の「おやすみベイベー」の感想のときに書いた「微熱情熱」のメニュー画面の曲がこれなのです。
 「おやすみベイベー」とこの「萌え2 夢の残照」を較べて聞いてみると、アレンジや雰囲気がよく似ていることがきっとわかって頂けるでしょう。

 そして、この雰囲気は次回作の「青い鳥」に発展していくのです。(2001/9/21)

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