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※このSSは「行殺☆新選組」と「SPARK!」のパロディーです。両方をプレイされていないと、意味不明だと思います。


山南副長の秘密!?


 
 俺の名前は島田誠。
 武士になることを目指してこの京に来たんだが、着いたそうそうキンノーとかいうならず者にからまれてひどい目に会ったぜ。
 でも、その時助けてくれたのが新選組とかいう女の子の集団だった。
 よし、俺も新選組に入って一旗あげるぜ!
 
 こうして俺は新選組に入るために、屯所に向かった。
 
 〜新選組屯所にて〜
 
 いやあ、途中、原田沙乃とかいう門番に絡まれたり、永倉新とかいう乱暴者にのされたり、金髪美女に茂みにつれこまれそうになったりしたけど、何とか入隊を許可してもらえたな。
 俺は局長と副長につれられて、一緒に入隊することになった斎藤一と講堂に向かっていた。
 なんでも、入隊にあたっての説明と、幹部の紹介があるらしい。
 講堂に入ってみると、まだ誰も来ていなかった。
「あの二人はまた遅れているのか…」
 土方副長が、苦々しい表情でつぶやいてる。
 ガラッ
「お待たせ〜」
 ほどなく、一人の女性が入ってきた。
 あっっっ!! さっき俺のことをごーいんに茂みにつれこもうとした美女じゃないか!
「こちらが、もう一人の局長、カモミール・芹沢だ。」
 土方副長は金髪美女をそう紹介した。
 えっ!? これが局長!?
「アタシのことはカモちゃんって呼んでね!」
 どーみても、局長には見えん。
 近藤ゆーこさんも局長に見えないけど、この人も別の意味で見えんっ!
「…山南はどうしました…」
 副長がますます表情を険しくして、芹沢さん…もとい、カモちゃんさんに尋ねた。
「んー、たしかもうすぐ来るって言ってたよ」
「…まったく、あいつは時間にルーズなんだから、ぶつぶつ」
 どんどん表情が険しくなっていく。
 …山南副長か…たしか
 
 1.おっさんなんだよな〜
 2.実は、女の子だったっっ!!
 
 ん? なんだ、今の選択肢は。
 でも、やっぱりおっさんよりも女の子の方がいいよな〜
 と、いうわけで2番っっ!!
 
 ガラッ
「ゴメンゴメン。お・ま・た・せ〜☆」
「やっと来たか。みんな待ちくたびれてるぞ」
 土方副長が疲れた声で迎えた。
 な、なんだーーっ!?
 部屋に入ってきたのは、金髪を後ろで、二つにまとめた女の子だ。
「時間どおりに来いと、いつも言ってるだろ!」
「だから、ゴメンってば〜」
 土方副長に両手を合わせて謝ってる。片目をつぶって、舌をちょっと出してるところがとっても可愛いぜ。
「まあいい、新入隊員に紹介しよう。こいつがもう一人の副長の山南みちるだ」
「山南みちるです。みんなよろしくねっ!」
 とっても明るい! …のはいいんだけど、この人も副長らしくないな〜。
 はっ!? 結局幹部らしいのは土方副長だけ!?
 …俺、もしかして早まったかな……
 
 〜数日後〜
 
 沖田そーじ…もとい鈴音と、巡回していた俺の目の前を通りがかったのは…
 あ、あれは、キンノー尾上宏樹っ!
 俺が刀の柄に手をかけ、抜こうとした時…
 グイッ  急に手が抑えつけられた。
 驚いて横を見ると、そーじが俺の手を抑えている。
「そーじ!?」
「…ほら、よく見てください。子供と一緒です。」
「えっ!?」
 なるほど、よく見ると横に息子らしき子供が一緒にいる。
「島田君たちも気が付いたんだ」
 後ろから声をかけられて振り返ると、やさしく笑うゆーこさんと、ふて腐れた表情の沙乃がいた。
「ゆーこさんたちも、巡回の途中で?」
「ううん。わたしは、お使いの帰り。沙乃ちゃんに付き添ってもらったの。」
「ゆーこさん!」
 沙乃が怒って声をあげた。
「尾上を斬らないでどーするの! ここで見逃したら、また誰かが被害に遭うのよ!」
「えっ!? あっ…でも子供が一緒だし…」
「だからといって、見逃していいわけないでしょっ!」
「ま、まあ、そうよね…そ、そうだ! 島田君はどう思う?」
 俺はちょっと考えて答えた。
「とりあえず、様子を見てみましょう。」
「そうよね。わたしもそう思ったんだ」
 ゆーこさんはパッと明るい表情になった。
 一方、沙乃はとーっても不満そうだった。
「…まったく、ゆーこさんたら、甘いんだから…」
 ・
 ・
 とりあえず今回は尾上の家だけ確かめて、引き上げた。
 
 〜また数日後〜
 
 恐れていたことが起こってしまった。
 尾上が商家を襲い、3人も殺してしまったのだ。
「だから、沙乃が言った通りでしょーっっ! 見逃したから、無抵抗の人が殺されたんだからーーっっ!!」
 うわっ、沙乃がカンカンに怒ってる。
「…わかった。俺が責任を取って斬ってくる」
「えーっ!! 島田一人でぇーーっ!? 大丈夫なの?」
「もともとは、俺が様子を見ることを提案したんだ。きっちり責任取って来るよ」
 俺はキッパリと言い切る。
「…まあ、そこまで言うんなら任せるけど…」
 沙乃も渋々うなずいた。
 
 その夜、俺は、尾上の家を目指して歩いていった。
 …って啖呵切って飛び出したけど、剣の腕じゃ沙乃にだいぶ負けてるんだよな…
 俺一人で、ほんとうに尾上を斬れるかな?
 まぁ、尾上が、俺以上の腕でないことを祈ろう……っと!
 尾上発見!!
 丁度、料亭から出てきたところらしい。
 都合のいいことに一人だ。
 …よし、まわりに人影は無いな…
「尾上覚悟っっ!!」
 ブンッ!
「な、なんだっ!?」
 げっ! よけられた!
「キンノー尾上! 成敗させてもらうぞ!」
「ふっ」
 俺の姿に気づいた尾上は不敵に笑った。
「誰かと、思えば新選組か。返り討ちに会わないようせいぜい気をつけるんだな」
 ギラリ…
 尾上も刀を抜き払った。
「とりゃっっ!」
 ガキンッ!
 思いっきり飛び込んでいったが、軽くいなされてしまう。
「ふふふ、新選組の腕前もそんなものか」
 げげっ! こいつマジに強いじゃないかっ!
 全然、歯がたたねえぞっ!
「どうした、それで終わりか。それならこっちから行かせてもらうぞ」
 尾上が近づいてくる。
 ま、まずいこのままでは殺られる…
「お待ちなさいッ!」
 突然、上から声が降ってきた。
 ??
 俺も尾上も思わず上を見上げる。
 そこには、月をバックに、料亭の屋上に立つ一人の女の子のシルエットがあった。
「闇に隠れて惡をKILL!」
 なんだーっっ!?
「美少女戦士………
 ワンダァーミッチィ!(巻き舌で) ……とぉっ!」
 その女の子は屋上を蹴って飛び上がった。
 しゅた。
 …目の前に飛び降りてきた。
「………見・参」
 …その女の子は…その女の子は
「…山南副長っ! なんですか! その格好はっ!」
 だーーーっっ! われらが副長、山南みちるーー!!
 しかも山南副長の格好は………まるっきり子供向けアニメの正義の味方のヒロインのコスプレである。
 まかりまちがっても、表を出歩ける格好ではないっ!
 山南副長は、俺のことをドキッパリ無視して尾上の向かって言い放つ。
「キンノー尾上! 覚悟しなさいッ!」
 尾上も、あまりの成り行きにポカンと口開けて突っ立っていたが、あわてて刀を構えなおした。
「おまえも新選組の仲間かっ! ええい面倒だ! 二人まとめて片付けてやるっ!!」
 山南副長は手にしたステッキを尾上に向けた。
「いくわよッ
 ひっさ〜〜〜つ("さ"の部分にアクセント)
 ワンダァァァァァァスパ〜〜クッ!」
 ぴかっ
 バリバリバリッ
 どか〜ん!!!
 ヒューン
「アレーーー……」
 ぴかーん
 あっという間に尾上は空の彼方へ飛んでいった………
 くるっ。
 山南副長は俺に向き直ってにっこり笑う。
「お怪我はありませんか?」
「無いですけど………一つ質問していいですか?」
「私の正体以外のことなら場合によっては答えてあげなくもない」
「それじゃ、あのぉ………山南副長、あなたはいったい…」
「私は、ワンダァミッチィ。
 断じて新選組副長、山南みちるという者では無いっっ!!」
「いや、まあ、それはいいんですけど、山南副長…」
「だーかーらー」
「いくらなんでも、その格好はマズイと思うんですけど…」
「や、やっぱりそう思う?」
 山南副長はギクッとした表情を浮かべた。
「でも………こうしなくちゃ………ダメなのよっ!」
「なにか………深い理由でも?」
「うん………これ、アルバイトだから」
「アルバイト?」
「そう、わたし「全日本正義の味方協会」のアルバイトで正義の味方をやってるの☆」
 せ、正義の味方って、しかも「全日本正義の味方協会」!?
「やっぱり新選組……いやいや普段のお給料じゃ足りなくて、こうしてアルバイトをしているわけ」
 ………土方さん。給料上げてやってください…
「さて、私は次の予約が入ってるから」
「予約?」
「歩合制だから、ある程度ノルマをこなさないとね」
「た、大変ですね…」
「うんっ。がんばる!
 あ、それと、このことはキミと私だけの秘密だぞ」
「はいはい」
「それでは、サラバだッ!」
 とぉっ!!
 …行ってしまわれた。
 ……何だかとっても疲れた…
 ………早く屯所に帰って、とっとと寝よう…
 
 〜次の朝〜
 
「おい、島田」
 振り返ると土方副長だった。
「沙乃から聞いたぞ。あの尾上を一人で斬ったそうじゃないか。
 尾上はけっこう腕が立つから、お前では無理かと思っていたが…
 実は、剣の腕を上げてたんだな。ふむ、見直したぞ」
 ポンポン
 そういって、肩をたたいている。
「…はあ、恐れ入ります…」
 俺は何とか答えたが、
 そんな、まさか、ワンダァミッチィに倒してもらったなんて…
 しかも、そのワンダァミッチィが山南副長で…
 そのうえ変なコスプレをしていたなんて…
 いえない…とても、いえない…
 いや、言っても信じてもらえないかも…
 
 こうして、俺は京の治安が、新選組だけに守られているのではないことを知ったのだった。
 
 続く!?
 
 
〜〜あとがき〜〜
「SPARK!」のキャラクターがたまたま新選組のメンバーの名前だったので、「行殺」の世界にワンダァミッチィが出てきたらどうなるかな〜っていう妄想をそのまま書いただけです。
しかも、相変わらずオリジナリティーがないですし(笑)
幸い、「SPARK!」で使われている名前は、「行殺」とカブっていない名前が多かったので、他の人物も登場させることができそうです。
 

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