Z.コダーイ 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」

指揮ウィレム・メンゲルベルク
演奏アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音1940年12月12日
カップリングコダーイ 「くじゃく」による変奏曲
プフィツナー チェロ協奏曲第1番
発売キングレコード
CD番号KICC 2062


このCDを聴いた感想です。


 これはキングレコードから出ていた「陶酔!メンゲルベルク不滅のライブ」の一枚です。
 この曲はまず楽劇として作曲され、その後、組曲に再編成されたのですが、このCDのリーフレットによりますと、その組局版の初演は、1927年3月27日にバルセロナで行なわれたとのことですが、他のCDのリーフレットによりますと、1927年12月15日にニューヨークにおいて、メンゲルベルクのニューヨーク・フィルの定期で行なわれたと書いてあります。
 どっちが本当なんでしょうね?
 単純に年月だけをみると、バルセロナの方が早そうですが…

それはともかく

この録音は実はあんまり音がよくありません。
ライブということもありますが、キングレコードの特徴でしょうか、音がかなりこもって聞こえます。
こういったハデ目の曲ではかなりつらいものがあります。 特に2曲目の「ウィーンの音楽時計」(これは、日本テレビの天気予報の曲として使われていましたから、みなさん馴染みがあると思います)は、華やかさに欠けて、なんだか渋めの演奏です。
同じハデな曲でも、第4曲目の「戦争とナポレオンの敗北」の方は、楽器が少なめなこともあり、より生々しく聞こえます。ただ、途中で入ってくるサックスもどことなく上品です。まぁ、もともとそういう解釈なのかもしれませんが(笑)
弦楽器が入ってくる曲はどれもちゃんとまとまって聞こえます。
第5曲と第6曲の「間奏曲」と「皇帝と廷臣たちの入場」は、速めのテンポでキレがよく、また、強調したいところではテンポを落としていますが、それがちゃんと気持ちを引き込むような落とし方をしています。
しかし、なんといってもわたしが一番いいと思うのは第3曲の「歌」です。
楽器が少ないこともあり、ニュアンスが最もこちらに伝わってきます。
それぞれのソロも、ポルタメントを使っているわけではないし、甘くもないのですが、渋めで味合い深いソロとエキゾチックなツィンバロン(ハンガリーの民俗楽器)の響きとがあいまって、細かく陰影が表れています。

ちなみにカップリングの「ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲」は、1939年11月23日の世界初演の演奏の録音とのことです。
でも、リーフレットの解説文によれば、この曲の世界初演は、1939年10月23日となっています。
なんだかなぁ…(2000/2/11)


サイトのTopへ戻る