W.シューマン ニュー・イングランド3部作

指揮ハワード・ハンソン
演奏イーストマン=ロチェスター管弦楽団
録音1963年5月5日
カップリングアイヴズ 交響曲第3番<キャンプ・ミーティング> 他
販売マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
CD番号PHCP-10321


このCDを聴いた感想です。


 シューマンはシューマンでも<ライン>等で有名なロベルト・シューマンではなく、こちらはアメリカの作曲家ウィリアム・シューマンです。
 1910年生まれですから、完全に20世紀の作曲家で、ジュリアード音楽院の院長に就任するなど、教育面でも多大な功績を残しています。

 さて、曲のほうですが、曲中で使われているメロディは、18世紀にニュー・イングランドで活動した作曲家のウィリアム・ビリングスの聖歌を主題にしています。
 聖歌というだけあって厳粛な感じなのですが、耳には馴染みやすく、割と感情に直接訴えかけてきます。
 オーケストレーションは技巧を凝らしたりせず意外とシンプルです。
 じゃあ、素朴なのかというと、実は全然そんなことはなく、編成自体はかなり大きめだと思います。
 しかし、ゴチャゴチャと飾りをつけたり、もってまわった言い回しをしないので、派手というよりも摩天楼のように壮大でありながらスマートでスッキリしています。
 一つ一つのパーツが大きくてザックリといった感じですか(ちょっと意味不明ですが)。
 やっぱり良くも悪くもアメリカンという印象を受けます。
 アルフレッド・リードなどの吹奏楽の作曲家とかなり共通する面があるのではないでしょうか。
 シューマン自身も、吹奏楽曲を作曲してますし……
 特に第3曲の「チェスター」はヴァイオリン等の弦楽器が入っているにもかかわらず、ほとんど吹奏楽です。
 しかもベタベタの(笑)
 曲の展開、木管のユニゾンの速いパッセージ、金管のお約束なフォルティッシモ、パーカッションのマーチ風のスネアドラム、どこを取ってもいかにも過ぎて聴いてる方が恥ずかしくなってきます。
 弦楽器が聞こえてくるのが何かの間違いだろと思えてくるくらいです。(2000/9/22)