指揮 | ウィレム・メンゲルベルク |
独奏 | Vn:シピオーネ・グィーディ |
演奏 | ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団 |
録音 | 1928年12月11〜13日 |
カップリング | ベートーヴェン 序曲「コリオラン」 他 The complete 1922-25 New York Philharmonic recordingsの一部 |
販売 | Biddulph |
CD番号 | WHL 025-26 |
この曲は、作曲者のR.シュトラウスがメンゲルベルクに献呈したことが有名です。 また、この曲の演奏はこのニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団(NYPSO)のものと後年(1941年)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮したものが残っています。 コンセルトヘボウの演奏に較べてこちらの演奏はスッキリしていて前進力に富んでいます。 また、ヴァイオリンの独奏がほどよい情感を漂わせています。決して甘すぎず、かといって無機質でもない、ほんのりとした甘さです。 1928年の録音なので後年の録音に較べて確かに雑音は多いのですが、バランスが良いと思います。まぁ、この時代の録音でバランスも何もありませんが、リマスタリングのバランスと考えてください。 というか、コンセルトヘボウとの録音が妙にバランスが悪いのです。トランペットが飛び出しすぎてます。 そういえば、両方の演奏ともですが、「戦場の英雄」の最後の方に出てくるトランペットと弦のメロディ(Fis-H-Cis-Fis---と4分音符で演奏するメロディです)が妙に強調されています。他の人の演奏でそこを強調している演奏は聞いたことがないんですが… 余談ですが、このアルバムにはタイトルの年代を見てもらえればなんとなく想像がつくと思いますが、電気以前のアコースティック録音の演奏が多く収録されています。 これは、もうすごい録音で、楽器の音色は半分ぐらいしか聞き取れません。 雑音が多いのとはまたちょっと違って、マイクに入ってる音自体が少ないようです。 その後にこの「英雄の生涯」(1928年なので一応電気録音です)を聴くと、あまりの音のリアルさに驚きます。確かに目の前にオーケストラがあるみたいです。 が、それって要するに、このPentiumやAthlonの時代に、PC-6001を使ってた人がPC-8801の速さに驚いてるみたいなものなんですよね〜(泣) これじゃ、1940年代のSPレコードさえ夢のような録音になっちゃいますね。(1999/11/12) |