M.ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」

アシュケナージ版

指揮ヴラディミール・アシュケナージ
演奏フィルハーモニア管弦楽団
録音1982年9月
カップリングムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」オリジナル版
発売ポリドール(LONDON)
CD番号F35L-21011


このCDを聴いた感想です。


 原曲がピアノのこの曲のオーケストラ編曲版は一般的にラヴェルが編曲したものが知られていますが、他にもオーケストラに編曲した人がいます。
 ストコフスキーは有名ですし、他にもゴルチャコフやレオ・フンテークが編曲しています。また、日本では近衛秀麿がやっているそうです。(これは未聴ですので…)
 このアシュケナージ版はアシュケナージ本人の解説によると、ラヴェル版に対して色彩と原典に忠実でないことに不満を感じたため行なったとのことです。
 ラヴェル版と比較しますと、「古城」のサクソフォーンがイングリッシュホルンに変わったり、「サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ」のシュミュイレがトランペットからソロ・ヴァイオリンになっていたりしますが、他の人の編曲に較べるとかなりラヴェル版に近いと思います。
 何と言っても、一番大きな違いは「リモージュの市場」の前にプロムナードが入っているというのがあるのですが、それよりも聴いていて感じるのは、より泥臭くロシア的(?)になっていることです。
 確かに派手は派手なんですが、ラヴェル版のようなスマートさは無く、もっとギラギラしたものを感じます。
 もちろん、印象は、演奏自体でかなり左右されるとは思うのですが、アシュケナージはよりロシア的な冬のような暗さを強調しています。

 わたしは、昔からこの曲が好きでしたが、オーケストラの演奏ではこのCDを買う前はラヴェルの編曲のものしか聴いたことがありませんでした。
 このCDを初めて聴いたときは、ラヴェルの編曲では聴きづらかった音の動きが、はっきり聴きやすくなっていたりして、「そうか、こんな音もあったんだ!」と感心したものです。(2000/4/21)


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