M.I.グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

指揮ロリス・チェクナヴォリアン
演奏アルメニア・フィルハーモニック管弦楽団
録音不明(恐らく1995年頃)
カップリングムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」 他
発売ASV
CD番号CD QS 6180


このCDを聴いた感想です。


 「ルスランとリュドミラ」序曲というとムラヴィンスキーが1965年に残した強烈な演奏の印象が強いのですが、あの演奏を聞いてからというもの、他の人が演奏したこの曲を聞くたびに、ついオーケストラの合奏能力だけを聞いてしまいそうになります。

 このチェクナヴォリアンとアルメニア・フィルの演奏も、あるいはムラヴィンスキーの演奏を意識したものかもしれません。
 とにかく、超高速の演奏です。
 ……といっても、ムラヴィンスキーの演奏よりは遅いのですが……
 音符も短く切って、一つ一つの音を際立たせようとしています。
 実際のところ、このアルメニア・フィルの合奏能力はなかなか大したものです。
 著名なメジャーオーケストラと比較してもそれほど引けを取っているわけではないと思います。
 しかし、それにしても、この曲の速度設定は速過ぎたのではないでしょうか。
 聞いていて、なんだか焦っているように感じます。
 音楽が前に突っ込みすぎているようですし、中間部も歌いきれていないようです。
 けれども、その代わりに爆発するようなエネルギーは良く出ています。
 まるで、競馬で第4コーナーを回って鞭が入ったかのような興奮があります。

 この演奏は、ほんのちょっとだけテンポを遅くすればもっと良い演奏になったんじゃないかな〜 と思わせます。
 もっとも、テンポが遅くなってエネルギーが無くなってしまっては元も子もないのですが……(2001/5/4)


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