M.ブルッフ 交響曲第1番 変ホ長調

指揮クルト・マズア
演奏ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音1988年4月
カップリングブルッフ 交響曲全集の一部
発売PHILIPS
CD番号420 932-2


このCDを聴いた感想です。


 ヴァイオリン協奏曲で有名なブルッフの交響曲です。
 曲の感じは、非常に叙情性が強く表れています。
 ロマン派の曲らしく、構成としては、第2楽章にスケルツォが来て、第3楽章にゆるやかな楽章が置かれている他は、特に印象に残る部分は少ないのですが、全編を通して雰囲気が素晴らしく、豊かな自然をイメージさせるようなゆったりと幅広さがあり、陰湿さを全く感じさせない、和やかな明るさに満ち溢れています。
 とりわけ印象的なのは、メロディーです。
 ドヴォルジャークのように民族的な雰囲気はありませんが、親しみやすく、明るさと情感たっぷりの心に残るメロディーです。

 全曲でも30分弱の長さで、劇的な盛り上がりはあまりないのですが、メロディーと雰囲気が明るく魅力的といった点では、メンデルスゾーンの交響曲に割と近いかもしれません。
 あ、でも劇的な盛り上がりがないといってもダラダラとした締まりが無い曲という意味じゃありませんよ。
 楽章の一つ一つがそんなに長くないこともあり、ブルックナーやブラームスみたいに、長くクレッシェンドを引っ張って最高潮に持っていくということをしていないだけで、細かい盛り上がりはちょくちょくあるので、全体としては結構締まっています。

 マズアの演奏は……実を言いますと、わたしはこの演奏しか聴いた事が無いので、ハッキリ言って比較は不可能なのですが(笑)、中庸を得た演奏だと思います。(基準なんてありませんが(笑))
 曲調もありますが、構造よりもメロディーの美しさを際立たせる方に重点がおかれているようです。(2000/10/20)


サイトのTopへ戻る