指揮 | ウィレム・メンゲルベルク |
演奏 | アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 |
録音 | 1940年4月25日 |
カップリング | ベートーヴェン 交響曲第1番 他 「ウィレム・メンゲルベルグの芸術」の一部 |
販売 | PHILIPS |
CD番号 | PHCP-3091 |
ベートーヴェンのチクルスの中の一曲です。 こういったテンポ感とキレの良さが重要となる曲だと、わりとスッキリまとめているかというと… 意外とゴチャゴチャいじってるところがあります。 まあ、確かにチャイコフスキーとかに較べると直線的に演奏していますが、部分的に大きくテンポを落としているところもあります。 たとえば第1楽章では、最後のほうで一回テンポを大きく落として、そこからアッチェルランドをかけるという演出をしています。テンポの一定の流れを犠牲にすることで最後にたたみかけるような効果で出てわたしはそこが好きなんですが、速いテンポを保つことで生まれる緊張感は損なっています。 第2楽章ではかなり大きく表情をつけています。 特に第1主題は頭に妙なアクセントがついているため、聴いていて過剰に重く感じられ、ちょっと違和感があります。そのかわり、第2主題は表情をタップリつけるところがマッチしていてとってもロマンティックな雰囲気です。 第3楽章のトリオの部分はどちらかというと遅めの方です。ライナーとかよりフルトヴェングラーの方に近いテンポですね。まぁ、フルトヴェングラーほど遅くはありませんが… 第4楽章はわりとテンポを保っています。 そのかわり、終わりから31小節前(最後にpに落ちる部分です)で一瞬間を空けています。はじめ聴いたときは編集ミスかと思いましたが、演奏の流れを聞いていると、どうやらわざと間を空けて緊張感を出しているみたいです。 この演奏もライブ録音なので音が悪いですが(1940年代なので、マシな方とも言いますが(笑))迫力は十分に伝わってきます。 そういえば、この交響曲第7番は、もう一種類録音があります。 わたしは持っていないのですが、売っているのを目撃したことがあります。 たしかオーケストラはBBC交響楽団だったと思いますが… その当時(3〜4年前)はたくさん出回ってたので買わなかったのですが、今ではサッパリ見かけません。やっぱり見かけたときに買っておくべきでしたね(笑)(1999/11/18) その後、2000年10月になって、もう一種類の録音を入手することができました。 それを見ると、オーケストラはベルリン放送交響楽団となっています。 どうやら、戦後にできた二つ(東西)とは別の旧放送響のようです。(2000/10/14) |