指揮 | ウィレム・メンゲルベルク |
演奏 | アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 |
録音 | 1942年4月15日 |
販売及び CD番号 | TELDEC(243 725-2) TELDEC(4509 95515-2) |
スタジオ録音であるため、音はかなり聴きやすいです。もちろん、当時としてはですが… この曲はフルトヴェングラーが1947年にベルリンフィルに復帰した際のコンサートの録音が有名で、その最初の部分を聞いただけでショックを受けたという話をよく聞きますが、この演奏も違う意味でショックを受けます。 他の演奏では、たいてい最初の三つの音は「タタタターン」とスタッカートで演奏されますが、この演奏では「タンタンタンターン」と完全にマルカートになっています。けっこう違いは大きく、初めて聴いた時は「何だかな〜」と思ったものですが… スタイル的には、ベートーヴェンですのでテンポの伸び縮みは少なく、といってもある程度はやっていますが、かなりキレがいい演奏です。 古典的著作「名曲決定盤」(著者:あらえびす、中央公論新社)によると、当時、一緒に発売された第6番よりは一般的に受け入れられやすいのではないか、といった趣旨の文章がありますが、五十歩百歩という気もします。どっちみち他の指揮者の演奏と較べると、かなり芝居がかっていますし。まぁ、そこが好きなんですが…… また、第三楽章のトリオの部分は、かなり揃っていると思います。間の取り方がライナーの演奏に似ているような気もしますが… ただ、この演奏ではそれほど感じませんが、後年のライブの方では2ndヴァイオリンがかなり乱れています。ヴィオラが上手いだけにちょっと残念ですね。(1999/10/18) その後、TAHRA401-402のディスコグラフィー等により、この演奏は1937年5月4日の録音とは別テイクであり、1942年に録音しなおした演奏であることが判明しましたので、修正します。(2001/12/4) |