L.バーンスタイン 「キャンディード」序曲

指揮ルイス・レーン
演奏クリーブランド・ポップス管弦楽団
録音1958年8月21〜22日
カップリングW.シューマン ニュー・イングランド三部作 他
「AMERICAN MASTERPIECES」の一部
発売SONY
CD番号SBK 63034


このCDを聴いた感想です。


 「キャンディード」序曲の演奏では、バーンスタイン本人の新旧の両録音が有名ですが、この演奏は、バーンスタインの旧録音(1960年)よりさらに前に録音されています。
 1957年に作曲されていることを考えると、録音された1958年には、まだ出来たてのホヤホヤです。湯気までたっていそうです。

 わたしは、それまでバーンスタインの演奏に慣れていたのですが、初めてこの演奏を聴いたとき、バーンスタインの演奏と大きく異なる部分があることに驚きました。
 慌ててスコアを見直してみると、意外にも、この演奏の方が譜面通りに演奏していたのです。
 具体的にはどの部分かと言いますと、聴いてすぐ分かる部分だけでも二箇所あり、
 一箇所目は、トランペットが「D−D−D−DEisFEisD−CBABC−…」(実音で英字一つが四分音符と思ってください)とメロディーを吹くところです。
 バーンスタインはトランペットをメロディーどおりフレーズの最後まで吹かせていますが、譜面上は最後の方の7小節目(第53小節)は、「CHHH」であり、「CHAH」(バーンスタインはこう吹かせている)ではありません。
 二箇所目は、第254小節目の、冒頭のメロディーが再度戻ってくる直前です。
 ここも譜面上は小節の最後にブレス程度の一瞬の全休止があるはずなのですが、バーンスタインは完全に無視して、休みなしに次の小節に飛び込んでいます。

 この演奏は譜面通り忠実に演奏しているはずなのですが……既にバーンスタインの演奏に慣れすぎているため、かえって違和感がバリバリにあります(笑)
 バーンスタインが、自分で作曲しているのにもかかわらず、譜面と違う演奏をしていることについては、本人が楽譜を出版した後で、改訂したということなのでしょうか? それぐらいしか理由は思いつきませんが……
 もっと後年に録音されたバーンスタイン以外の指揮者の録音を聞いてみれば、その辺がハッキリするかもしれませんね。

 さて、演奏者である、指揮者のルイス・レーンとクリーブランド・ポップス管弦楽団ですが……
 ハッキリ言って完全に初めて聞く名前です。
 誰ですか? この人たち?(笑)
 わたしの狭い情報網でわかったのは、唯一、ルイス・レーンがジョージ・セルのもとで、1947年に准指揮者に起用された、ということぐらいなものです。
 ましてやクリーブランド・ポップス管弦楽団に至っては、全く情報がありません。
 名称から想像するに、ボストン・ポップスのクリーブランド版といったところでしょうかねぇ。
 聴いた感じでは、クリーブランド管にしては、幾分か粗いような印象を受けましたが……
 どなたかご存知の方がいらっしゃたら、是非教えてください! お願いします。(2001/1/12)


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