指揮 | ウィレム・メンゲルベルク |
演奏 | アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 |
録音 | 1943年4月13日 |
カップリング | ブラームス 交響曲第2・3番 ブラームス 悲劇的序曲 |
発売 | TAHRA |
CD番号 | CD-780 |
メンゲルベルクがブラームスを演奏するときは、ベートーヴェンを演奏するときに較べ、テンポの伸び縮みやポルタメントをかなり多用しています。 この第4番も、最初のメロディにポルタメントをかけたりはしませんが、音楽的に盛り上がる部分では何箇所か使っています。 テンポも揺れが大きく、わりとロマンティックな傾向が強く出ていると思います。 わたしは、ブラームスの第4番はかなり好きなのですが、他の演奏家のCDと較べると、どうもいまいち印象にのこっていません。そんなに悪い演奏とも思えないんですが…… この第4番と第2番と悲劇的序曲は、以前、TELDECからCD化されていました。 TELDECから出ていたCDは、スタジオ録音にしては雑音がひどく、音が割れている部分があったり、レコード盤面のキズと思いますが、一定の間隔をおいて「プチッ」っとノイズがのってて、かなり聴きづらいものでした。 このCDではだいぶましになったのですが、まだちょっとつらいものがあります。 さらにTELDECのCDでは、第4楽章で、テーマの9回目の繰り返しの直前( 小節の直前)で一拍ほど無音の部分があって、そういう変わった解釈なのか、それともレコード会社側の単なる編集ミスなのか悩んだものですが、今回のTAHRAの録音には無音部分がほとんど入っていないため、たぶん、SPレコードの盤の入れ換え部分を繋ぎ損ねたものだと思います。 また、この演奏はDanteからもCD化されていましたが、買おうかな〜と思っているうちに、店頭から姿を消してしまいました。同社は音が良いと評判だったのでちょっと残念です。 そういえば、TELDECから出ていたCDでは第2番と悲劇的序曲がカップリングで、第4番は、なんとR.シュトラウスの「ドン・ファン」とのカップリングでした。う〜ん、あまり見ないカップリングですよね。 ちなみに第3番は、戦時中のライブではなく、コロンビアから出ていたスタジオ録音の方です。(1999/10/21) |