J.ブラームス セレナード第1番 ニ長調

指揮イシュトヴァン・ケルテス
演奏ロンドン交響楽団
録音1967年10月
カップリングブラームス セレナード第2番
発売ポリドール株式会社(DECCA)
CD番号POCL-9444


このCDを聴いた感想です。


 このセレナード第1番は、ブラームスの若い頃の作品で、全体に若々しさに溢れています。
 というか、渋くないんです。早い話が。
 なにせ、ピアノ協奏曲第1番のころから既に渋さ一直線のブラームス、こんな溌剌とした曲も書いてたんですね(笑)
 で、この渋くないブラームスが、なかなか良かったりします。
 交響曲のように、しみじみ良さをかみしめるという雰囲気ではありませんが、太陽の下でスポーツをしているかのような健康さと躍動感に溢れています。
 聴いていて気分がウキウキしてくるような明るさを備えています。
 また、構成としても、モーツァルトのセレナードに近く、スケルツォやメヌエットやアダージョを織り交ぜて配置してあり、最後も定番のロンドで締めくくられています。
 6楽章もあるのに、全体で40分そこそこに収まっており、しかも半分の楽章はそれぞれ5分程度の小さな要素になっています。

 さて、ケルテスの演奏ですが、彼の演奏は、この曲の若々しい部分をさらに強調しています。
 指揮者も若いこともあり、……と言っても、ケルテスは50前に亡くなっているので、残っている録音全てが若い頃の録音と言っても差し支えないんですが……、特にメロディーの歌わせ方が、とても伸び伸びしています。
 しかも、若いからといって、やたらに性急になりすぎることも無く、ほどよく余裕を持たせてありますので、落ち着いた、聴いてて安心できる演奏になっています。

 ところで、この曲は、ほとんど実演を聞かないわたしにしては、珍しく演奏会で聴いたことがあります。
 しかも、シャイー指揮のコンセルトヘボウ管の演奏で!
 ……実を言いますと、先にシャイーを聴きに行くことが決定していて、プログラムの中にこの曲があったので、このCDを買ったというのが実情ですが(笑)
 ところが、このシャイーの演奏が期待に反してあんまり良くなかったんですよね〜
 第1楽章の提示部の繰り返しの部分で出て来るクラリネットのスケールなんて指がもつれてましたし……
 どうもイマイチでした。
 あっ! でも、シャイーの名誉(?)のために書いておきますと、メインプログラムのツェムリンスキーは素晴らしかったですよ。
 こっちは、同じように曲を知る目的で買ったマゼールのCDの方が、かえって今一つでした(笑)(2000/12/14)


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