J.ブラームス 大学祝典序曲

指揮クルト・マズア
演奏ニューヨーク・フィルハーモニック
録音1992年12月4・5日
カップリングブラームス 交響曲第2番
発売TELDEC
CD番号T2-77291


このCDを聴いた感想です。


 キビキビとした演奏です。
 たしかにテンポが速いという事もあるのですが、音を短めに切って直線的に演奏している点がよけいその印象を強めています。
 その分、ちょっとせかせかした雰囲気はあるのですが、それ以上に、高速回転する機械のような、安定感を備えた快速性に魅了されます。
 加えて、音を短く切る事で、音の終わりで力が抜けたりせず、緊張感が保たれていて、音の輪郭もはっきりとしています。
 アクセントも、硬いものをカーンと叩くような感じで、短いながらも音の抜けがよく、重さよりも鋭さと緊張感の高さで強調しています。
 その一方で、緊張感が高いからといって、締め付けられたような窮屈な演奏ではありません。
 なにせ、もともとの曲の性格が明るいだけあって、メロディーは開け放たれたように伸び伸びと演奏されていて、弾むような楽しさと高揚感があります。
 キビキビとした速くて硬いテンポと、伸び伸びとしたメロディーが組み合わさって、「続きはどうなるんだろう」と先を聴くのがどんどん楽しみになってくるような、明るく積極的な気分にしてくれる演奏です。(2003/7/26)


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