I.ストラヴィンスキー バレエ音楽「ペトルーシュカ」

指揮ピエール・ブーレーズ
演奏クリーブランド管弦楽団
録音1991年3月
カップリングストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」
販売ポリドール(Grammophon)
CD番号435 769-2


このCDを聴いた感想です。


 この時点で、ブーレーズの最も新しい録音です。
 わたしはこのCDはもともとカップリングの「春の祭典」目当てで買ったのです。
 実はわたしがこのCDを買った当時、わたしは「春の祭典」のCDを持っておらず、「ペトルーシュカ」にいたっては聴いたことも無い状態でした。
 で、「春の祭典」のCDは、ブーレーズが1970年に同じくクリーブランド管弦楽団を指揮した演奏が決定盤といわれていましたが、当時丁度このCDが発売されたばかりで、せっかく買うんなら新しい方がいいか、と思い、購入したのです。
 実際に聴いてみると、実は「春の祭典」の方はあんまり好きになれませんでした。
 悪くない演奏だとは思いますが、後から「これはっ!」という演奏が見つかったため、どうも印象が薄くなっています。
 一方「ペトルーシュカ」の方ですが、最初はカップリングについてるから聴いてみようか程度だったんですが、一度聴いた時から好きになりました。
 わたしもこの曲は、まだ5枚ぐらいしか聴いたことがないのですが、少なくともその中では一番好きです。
   この演奏は、感心するくらい良く揃っています。
 また、この曲はピアノがかなり重要な役割を果たしていますが、このピアノがいい音色をしています。よくピアノは高音部がきつくなってしまうのですが、この演奏では適度に抑えられています。
 この演奏は音楽評論家の間でも高い評価を得ています。ただ評価の仕方としては、ブーレーズがたぶんバレエを実際に指揮したことはほとんど無いからと思うのですが、踊っている姿がリアルに思い浮かぶというより、純粋にコンサート的な面で良いというふうに書かれている方が多いのですが、私自身はかえってこの演奏が一番バレエの様子が目に浮かびます。
 特に第3場でペトルーシュカのテーマが出てくるところや、最後に人形遣いが出てくるところは、手に汗を握る思いで引き込まれます。

 「春の祭典」の方も、1970年の旧盤を聴けば、印象が変わるかもしれませんね。(1999/11/5)