指揮 | トーマス・ビーチャム |
出演 | ソプラノ :ジェニファー・ヴィヴィアン メゾソプラノ:モニカ・シンクレア テノール :ジョン・ヴィッカース バス :ジョルジョ・トッツィ |
演奏 | ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団 |
録音 | 1959年6〜8月 |
発売 | BMG |
CD番号 | 74321-17885-2 |
サー・ユージン・グーセンスの編曲によるもので、メサイアの演奏の中ではハデさではトップクラスだと思います。 トランペット・トロンボーン・シンバルが入るのは当たり前。更にはシンバルやトライアングルまで入って来ます。これはもう他の演奏のメサイアとは違う曲なんだと思ってしまいます。 ただハデだからといってむやみに分厚くしているわけでなく、薄くしている部分も多く、モーツァルトの編曲と較べても、かえってモーツァルトよりも音を少なくしている部分も結構あります。さすがに厚い部分はモーツァルトの三倍は分厚く感じられます。 特にハレルヤコーラスとアーメンコーラスは圧巻です。ハレルヤコーラスはわたしはガーディナーのように静かに始まるのも好きなんですが、このハレルヤコーラスはど頭からシンバルをかましてくれます。それからは中盤の静かな部分を除いて金管が吼えまくり、最後はトランペットが原典にない合いの手を入れ、それに加えてアッチェルランドというとても他では聴けないような演奏をやってくれます。 噂によるとこの演奏の合唱団は実は少数精鋭で人数は少ないらしいのですが、録音のおかげかハッキリと聞こえてきます。 とりあえず、初めてこの曲を聴く人にはあまり薦められる演奏ではないですね……(1999/9/18) |