F.J.ハイドン 交響曲第103番変ホ長調<太鼓連打>

指揮ギュンター・ヘルビッヒ
演奏ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
録音1974年
カップリングハイドン 交響曲第104番<ロンドン>
発売徳間ジャパン(シャルプラッテン)
CD番号TKCC-70275


このCDを聴いた感想です。


 室内楽のようなハイドンです。

 まるで少人数で演奏しているかのように、アンサンブルが合っています。
 そして、ハーモニーは美しく融けあい、あくまでも綺麗に響くように演奏されています。
 このようにとにかく美しさを追求するとどうなるのか?
 なんと、単調になってしまうのです。実は。
 イメージとしては協和音ばっかりで構成された曲を聴いているような感じです。
 そう、そういう演奏なのです…………<ロンドン>の方は!

 長い前振りでしたが、この<太鼓連打>の演奏は、美しい演奏ですが決して単調ではありません。
 <ロンドン>の演奏も確かに綺麗で美しいです。でも地味なんです。
 <太鼓連打>の演奏は、アンサンブルの美しさと溌剌とした歌の両方が揃っているのです。
 第1楽章と第4楽章のメロディーは活き活きとしており、特に第1楽章のAllegroに入ってからは、リズムの歯切れが良く、踊るような軽快さがあります。
 うーん……やっぱり6/8という拍子が合ってたんでしょうかね?
 まるで、舞曲のような感じなのですが、それがまた美しいハーモニーの中にすっぽり収まっているのです。
   また、ヘルビッヒは管楽器の扱いも上手く、特に木管楽器はアンサンブルはもちろんのこと、バランス的にも絶妙な大きさで入ってきます。
 メロディーならメロディーの大きさ、内声なら内声の大きさ、和音なら和音の大きさ、その時々でピッタリのバランスで鳴らしているのです。
 また、その他の部分では第2楽章のソロ・ヴァイオリンが魅力的です。
 瑞々しく華やかです。バックもソロが出来るだけ目立つように引き立て役にまわっており、ここだけは何だか協奏曲みたいです。

 実はヘルビッヒの演奏を買ったのは今回が初めてです。
 事前の情報ではよくない評判も聞いていたので、どうかなと思いましたが、この<太鼓連打>はアタリでした。(2001/4/13)


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