E.ワルトトイフェル スペイン

指揮ウィルヘルム・ロイブナー
演奏ウィーン交響楽団
録音1960年7月
カップリングイヴァノヴィチ ドナウ川のさざなみ 他
発売ユニバーサルミュージック(PHILIPS)
CD番号PHCP-20426(464 352-2)


このCDを聴いた感想です。


 フランスの作曲家シャブリエの代表曲に狂詩曲「スペイン」という曲があります。その中に登場するメロディーの順番をバラバラにして組み直し、ワルツ風に味付けしたもの。この曲を聴いたことがない人も、そういう風に想像して頂ければ、ほぼ間違いがありません。
 なんだか狂詩曲「スペイン」の裏バージョンといった感じですね。
 オーケストレーションもそう大きくは違わず、もともと3拍子の曲ということもあって、部分だけ切り取って聞いたら、なんか少し変わったバランスの狂詩曲「スペイン」ぐらいにしか聞こえないのではないでしょうか。
 一応、ワルトトイフェルのオリジナルのメロディーも登場するのですが、割合からすれば半分以下といったところでしょう。しかもシャブリエのオリジナルとは明らかに別物であるため、なんだか登場すると逆に違和感を感じるぐらいです。
 まあ、その違和感がなかったら、狂詩曲「スペイン」を聴いているのと変わりなく、だったらオリジナルを聴けば良いという話になってしまいますから、むしろその感覚がこの曲の特徴と言うべきかもしれません。
 個人的には、狂詩曲「スペイン」とメロディーの順番が違うことによる、独自のつなぎがなかなか面白く感じました。
 一応、曲の形式としては「ワルツ」と銘打ってありますが、それほどワルツの特徴が強く表に出ているわけではありません。おそらく、他の演奏だったら、もっとスペインのラテン的な華やかさが強く出るのではないかと思います。
 しかし、この演奏では、指揮しているロイブナーは、生粋のウィーン生まれのウィーン育ちですし(この人は、N響の常任指揮者も務めています)、オーケストラはウィーン響と、完全にウィーン色が前面に出ています。
 ワルツもほとんどウィンナワルツのノリで、情熱的というよりも上品なワルツになっています。(2006/3/11)


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