指揮 | レナード・バーンスタイン |
演奏 | BBC交響楽団 |
録音 | 1982年2月 |
カップリング | エルガー 「エニグマ」変奏曲 他 |
発売 | Polydor(Grammophon) |
CD番号 | 431 033-2 |
なんと堂々とした演奏だ! 初めてこの演奏を聴いたときの印象です。 始めの部分を聴いただけでは、そう変った印象は受けないのですが、一回目のトリオに入った部分からどんどんテンポが遅くなり、代わって威厳が上がってきます。 二回目の主題部分に戻る手前が最初の山で、ここでのテンポの伸び方は、既にそれに合わせて行進するのは不可能な領域に達しています。 そして、主題部分に戻ったときに、テンポも一旦、最初の速度に回復します。 しかし、二回目のトリオでは、一回目のトリオを遥かに上回るスケールで音楽が拡がります。 威風堂々は全部で5曲ありますが、その中でも第1番のこの曲は最も楽器編成の大きな曲です。 バーンスタインはその編成を存分に活かし、曲を盛り上げます。 特にオルガンの威力は大きく(オルガンが入っているのは第1番のみ!)、ただでさえスケールの大きなバーンスタインの音楽に、さらに荘厳さと迫力を加えます。 これで、バーンスタインが、テンポをほとんど止まりそうになるぐらい引っ張るものですから、聴いてる方としましては、「すみません。わたしの負けです」と言って地面にガバッと平伏したくなるような圧倒的なものを感じます(笑) 言ってしまえば、とても行進曲には聞こえません。 なんだか交響曲の最後の最後の部分を聴いているような気にさえなってきます。(2001/1/25) |