C.A.フランク 交響曲 ニ短調

指揮ロリン・マゼール
演奏ベルリン放送交響楽団
録音1961年1月
カップリングメンデルスゾーン 交響曲第5番<宗教改革>
発売Grammophon
CD番号449 720-2


このCDを聴いた感想です。


 表情やら音色やらどれをとっても濃い演奏です。
 冒頭などのレントの部分は、テンポがかなり遅く、しかも粘りに粘って歌わせています。
 強弱を細かく動かし、じっくりというよりも、動きによって濃い表情をつけてメロディーを歌わせることで、むしろドラマチックといって良いぐらい起伏の激しい歌い方になっています。
 フォルテでアレグロの部分は、レントと大きく違いをつけて、高速で突き進んでいきます。
 激しいアタックに力強い音。メロディーも力の限り弾き切ったという感じで、どうだといわんばかりの迫力があります。
 そして何より、音色の濃さが異彩を放っています。  まさにギラギラという形容詞がピッタリと当てはまるような強い輝きで、ほとんど暑苦しいぐらいです。
 こういう印象を受ける理由の一つとして、管楽器のバランスが強めという点も挙げられます。
 特に金管は、フォルテの部分では、メロディーだろうが伴奏だろうが、常に自分が主役の勢いで目一杯吹き鳴らしています。
 そうするとブラスの輝かしさが常に全面に出てくるため、よりギラギラして聞こえたのでしょう。
 第1楽章の最後なんかは、もっとも顕著に現れている部分で、金管の厚い響きが非常に輝かしく、しかもこの部分だけはテンポを動かして最後の伸ばしの前にちょっと空白を開けたりといった演出まで加えているため、圧倒されるほどの迫力が感じられました。
 マゼールのフランクの交響曲は、この録音以外にも1970年代に入ってからクリーブランド管と録音した演奏があります。その頃のマゼールは大分大人しくなった頃ですから、面白さからすれば、この1960年の録音の方が上かもしれません。(2006/4/1)


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