指揮 | ウィレム・メンゲルベルク |
演奏 | アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 |
録音 | 1941年3月 |
カップリング | チャイコフスキー 交響曲第6番<悲愴> 他 THE MENGELBERG EDITON,Vol.2 |
発売 | ARCHIVE DOCUMENTS |
CD番号 | ADCD 108 |
メンゲルベルクってこんな曲も録音してたんですね〜 というのが、最初の印象です(笑) それはともかく、聴き始めてまず気が付くのはテンポの速さです。 続けて出てくるロシアのメロディーもごくごくあっさり吹いています。と、いいますか、スラーとそうで無い部分の差をハッキリつけすぎているため、ギクシャクして妙にしゃちほこばった感じです。 あれれ、このままいくのかな〜 と思って聴いているとアジアのメロディーが入ってきました。 急にテンポがそれまでの70%に落ちます(笑) そのうえ、メロディーもそれまでと打って変わってネトネトでベッタリと、まるで納豆のようです。 むちゃくちゃ表情過多です。 アジアのメロディーが終わって、ロシアのメロディーに戻ってくると…… 今までがウソのように最初の速いテンポに戻ります。 何事も無かったかのようにメロディーもあっさりと演奏されます。 まるで悪い夢でも見ていたかのようです。 ところが、次にまたアジアのメロディーが出てくると、ネトネトでベッタリに逆戻りします。 以下、ロシアのメロディーの時は、テンポは速くアッサリと、アジアのメロディーの時は、テンポが遅くネットリと、を繰り返します。 ところで、この曲は、途中からロシアのメロディーとアジアのメロディーが同時に出てきます。 どうするのかな〜 と思っていたら…… ベースはアジアでした(笑) アジアの時のテンポがちょっとだけ速くなり、アジアのメロディーもちょびっとだけアッサリ演奏されます。 しかし、ロシアのメロディーは、それ以前とは比べ物にならないくらい粘りまくっています。 いままで気配すら無かったポルタメントまで加わっています。 ハッキリ言って、とっても暑苦しいです(笑) そのくせ、最後はまた速いテンポで静かに消えていくという、なんともはやコメントしようがない演奏です。 実は、わたし、このCDを聴くのは久しぶりだったんですが、ここまでオモシロイ演奏だったとは全然覚えていませんでした。 う〜ん、こんな楽しい演奏を見逃していたとは……もったいない!(2000/7/21) |