指揮 | ラファエル・クーベリック |
演奏 | バイエルン放送交響楽団 |
録音 | 1973・74年 |
カップリング | ドヴォルジャーク スラヴ舞曲第2集 |
発売 | Grammophon |
CD集号 | 419 056-2 |
スラヴ舞曲第1集と第2集はセットで扱われる場合が多いと思います。 おそらく、半分以上のCDが一枚に両方とも録音されています。 では、なぜ今回は第1集だけを取り上げるのかといいますと… 単にわたしが第2集のほうには全くなじみが無いためだけです。 第2集に比べると第1集のほうが多少なりともわかります。まあ、演奏したことはないのですが… さて、演奏のほうですが、クーベリックの演奏は、他の人の演奏に比べてかなり風通しがいいように感じられました。 テンポ自体は、他の人とそんなに違いがあるわけではないのですが、わたしが聴いた他の演奏は、かなり重い感じがしました。そのため勢いが無くなっているのです。 他の演奏というのが、ドラティとハイティンクですので、指揮者の個性もかなり関係してくると思いますが… クーベリックの演奏は風通しが良いといっても、決して薄味なわけではありません。 軽くてスピード感があるのは確かなのですが、サラッと流れたりはしないで、印象に残る演奏です。 ちょっとしたダイナミズムの変化、テンポの変化が曲によくマッチしていて、同郷の強みというのもあるのでしょうが、いろいろな部分で、工夫してるんじゃないかな、と感じられる点があります。 例えば、この曲はリピート記号がかなり多くあるのですが、一回目と二回目で微妙に変えたりしています。 そうすることで、聴くほうとしてはより自然に聴こえるわけです。 余談ですが、わたしはこの曲の中のトランペットが好きです。 この演奏のという意味ではなく、曲の中の使われ方です。 ソロも確かに美味しいのですが、フラッと出てくる合いの手がとってもいい味出していると思います。 ただ、知り合いのトランペット吹きの中には、こういう使われ方はイヤッっていう人もいましたので、聴くと吹くとでは大違いというのはあるようです(笑)(2000/6/9) |