A.コープランド バレエ音楽「ロデオ」より4つのエピソード

指揮アンタル・ドラティ
演奏デトロイト交響楽団
録音1981年5月
カップリングコープランド 「エル・サロン・メヒコ」 他
発売DECCA
CD番号430 705-2


このCDを聴いた感想です。


 いかにもアメリカンな金管が鳴りきったスカッとした演奏です。
 それは、曲の最初の部分にもっとも現れています。
 裏拍から始まるメロディーを聴く度に、わたしは竹をスパッと縦に切ったような爽快感を感じます。
 グシャッとしたところが全く無く、音の一音一音がクリアに立っています。
 音色は明るいのですが、低音が重めに取ってあり、バランスが良く、軽薄には響きません。
 ただ、イメージ的には、カウボーイがいるような雄大な大平原というよりも、インダストリアルな雰囲気…なかでもデトロイトらしい重工業のようなピッタリ揃った雰囲気があります。
 それは「サタデーナイトワルツ」も同じで、都会の週末の夜という感じが色濃く現れています。
 このちょっとけだるくて黄昏たところが、わたしは結構好きです。
 一方、「ホーダウン」は、ユーモアに溢れた楽しい感じもあるのですが、どちらかというとカッコイイというイメージが表に出ていると思います。

 この曲は学生時代に、よく、演奏しようかという話が出ていました。
 結局、いろいろな理由で演奏会で取り上げることはなかったのですが、部分的にスコアを見ながら、演奏してみたことがあります。
 その時に気がついたのですが、この曲のオーボエパートはオーボエ2本にイングリッシュ・ホルン1本という編成なのですが、イングリッシュ・ホルンが使われている曲で、これほど演奏しておもしろくなさそうな曲は滅多にないと思います。
 ソロはほとんど無く、演奏する部分は裏方の上、フォルテで他の楽器がたくさん出ているときに一緒に演奏するなど、目立つ部分がほとんどありません。
 わたしはスコアを見るまで、イングリッシュ・ホルンが入っていること自体気が付かなかったぐらいですから(笑)
 聴いている分には楽しいんですけどね。(2000/3/18)


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