A.ブルックナー 交響曲第3番 ニ短調

指揮ジョージ・セル
演奏クリーブランド管弦楽団
録音1966年1月28・29日
発売CBS
CD番号MPK 45880


このCDを聴いた感想です。


 とっても綺麗な演奏です。
 フォルテになっても決して金管に無理をさせず、音を割らせたりしていません。
 だからといって、決して表面的で機械的な演奏ではありません。
 クリーブランド管弦楽団だけあって、無理をしないですむダイナミクスがかなり広いのです。
 さらに、各楽器間の分離はかなりよく、それこそ、まるでスコアを見ているかのように各声部がハッキリわかります。
 それによって、曲の構造がよくわかり、そのことが逆に曲の雄大さを感じさせます。
 また、セルもテンポを速めに取り、さらに伸び縮みをあまりさせず、スッキリ進めていますので、変にゴチャゴチャいじったような感じが無く、さわやかです。
 ただ、スタジオ録音ということもありますが、全体的にまとまりが良く、その点が予定調和のように感じることがあります。
 別に予定調和が悪いという事ではなく、わたしはそういうところも好きなのですが、踏み越えたもう一歩が欲しいという人には、ちょっと物足りないかもしれませんね。

 セルのブルックナーの正規のスタジオ録音は、確かこの第3番と第8番だけだったと思います。
 残念ながら第8番の方は聴いたことがありませんが、第3番を聴いた印象からは結構期待できそうです。

 実はわたしは学生時代にこの曲を演奏したことがあります。
 そのとき、かなり難しかったのを憶えています。
 では、何が難しかったんでしょうか?
 わたしは、当時木管楽器を吹いていたのですが、ブルックナーは第3番に限らず、同じメロディーを何人ものパートで吹く、ユニゾンがかなり多くありました。
 このユニゾンが全然合わないんですよ(泣)
 なにせ同じ音だから、ちょっとでも音程が違うと目立つ目立つ。
 いっそのこと一人だけが吹くソロにしてくれーっ! と何遍思ったことか…
 聴いている分には綺麗なんですけどね〜(2000/1/21)


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